アラフォー男のXYZ

もう後がない、アラフォー男の最後の悪あがき

【美しき歌詞の世界】ライブでオーディエンスが流す涙まで美しい【栞/クリープパイプ】

美しき歌詞の世界へようこそ。

POPOです。

 

春を連想させる曲は出会いや別れの曲がおおいですね。

出会い、恋の始まり、別れ、上京、それぞれの物語があり、それぞれの涙があります。

この曲もとても切なくて、ライブ映像を見るとオーディエンスも涙で溢れています。

そんな涙も、とても美しい。この曲の情景が美しいからかもしれませんね。

 

今回の曲は

栞/クリープパイプ

 

 

栞

  • provided courtesy of iTunes

 ロックな演奏にPOPなメロディー、そして切ない歌詞。

このアンバランスさが曲の雰囲気をぐっと締めてくれていて素敵ですね。

では歌詞を見ていきましょう。

 

途中でやめた本の中に挟んだままだった

空気を読むことに忙しくて いままで忘れてたよ

栞というタイトルに習ってか、本の描写から始まります。

そして「空気を読むことに忙しくて いままで忘れてたよ」と歌います。

空気を読むというのは、現代人にとってとても大切なスキル。

学校、職場、友達付き合いも「空気を読む」ということが必要になる場面は多岐に渡ります。

大切な相手のことも、日々に忙殺されて忘れてしまうほどだったのでしょう。

 

句読点がない君の嘘はとても可愛かった

後ろ前逆の優しさは すこしだけ本当だった

とてもユーモアな表現ですね。

「句読点がない君の嘘」嘘をつくときに早口になったっちゃりしたのでしょうか。

そのせいですぐバレちゃう。微笑ましいですね。

 

簡単なあらすじなんかにまとまってたまるか

途中から読んでも意味不明な二人の話

ここで、主人公のプライドが高いところが見えてきます。

二人の付き合いは特別なものだと歌います。

「出会って、付き合って、微笑ましい日々を過ごして、すれ違って、分かれる」

恋愛の「簡単なあらすじ」とはこんな感じでしょうか。

こんなふうにまとめられてたまるか!と。

 

桜散る桜散る ひらひら舞う文字が綺麗

「今ならまだやり直せるよ」が風に舞う

嘘だよごめんね 新しい街にいっても元気でね

桜の花びらの様に、二人の別れの言葉も舞っているようです。

引き止める言葉も、相手には届きません。

届いても、届かなくても思わず出た言葉を「嘘だよ」と言って否定します。

優しさですね。

 

桜散る桜散る お別れの時間がきて

「ちょっといたい もっといたい ずっといたいのにな」

うつむいてるくらいがちょうどいい

地面に咲いてる

ここで、気持ちが溢れ出します。

離れたくない気持ちがとめどなく溢れてきます。

散ってしまった花びらを見ているとごまかして、涙を隠します。

うつむいてるくらいがちょうどいいと言って。

 

初めて呼んだ君の名前 振り向いたあの顔

それだけでなんか嬉しくて 急いで閉じ込めた

ここで、思い出の描写が出てきます。

とても微笑ましい二行ですね。

 

あのね本当はね あの時言えなかったことを

あとがきに書いても 意味不明な二人の話

交際中に、伝えたいこと言いたいことがたくさんあったけど、言えず終いのこともあったかもしれません。

それを後書きにまとめて書いても、伝わるわけはありません。

本当に伝えたいことは、できるだけ相手に伝えて行きたいですね。

手遅れになる前に。

 

ありがちで退屈でどこにでもある続きが

開いたら落ちてひらひらと風に舞う

迷っても 止まっても いつも今を教えてくれた栞

ここで、主人公は気づきます。

自分たちの物語が特別なものではなく「ありがち」なものだったんだと。

そして、冒頭の歌詞が後悔だったことが伺えます。

どんなときでも、今を教えてくれた栞を、空気を読むことに忙しくてないがしろにしてしまっていたのですから。

 

ありがちで退屈などこにでもある続きが

終わってからわかっても遅いのにな

うつむいてるくらいがちょうどいい

地面に泣いてる

特別じゃなかったと気づくのが遅かったのですね。

特別じゃない自分たちの物語、本当に大切な相手のことも、もっと大切にできていれば、何かが変わったかもしれません。

 

この気持ちもいつか手軽に持ち運べる文庫になって

懐かしくなるから それまでは待って地面に水をやる

ここの二行については、独特な表現おしゃれですね。

私は、「過去の恋でも、無理して忘れることはないんだよ」と歌っているんだと感じました。

過去の恋であっても心の中で答えを見出し、前に進むための活力になるのなら、むしろ育てていくくらいでちょうどいいのかもしれません。

 

桜散る桜散る ひらひら舞う文字が綺麗

「今ならまだやり直せるよ」が風に舞う

嘘だよ ごめんね 新しい街に行っても元気でね

桜散る桜散る お別れの時間がきて

「ちょっといたい もっといたい ずっといたいのにな」

うつむいてるくらいがちょうどいい

地面に咲いてる

 

 尾崎世界観さんの、優しい世界観がとてもよく表現されています。

聞いていて、とても優しい気持ちになる一曲です。

とても華やかな楽曲ですが、それだけでなくよく考えられていて、聞くものに訴えかけるべく作られた楽曲であることも感じ取れます。

何度聞いても飽きない、どころか聞くたびに違う顔を見せて、深みがましていく素晴らしい楽曲です。

 

それではまた、「美しき歌詞の世界」でお愛しましょう。

 

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