#5 こうして私は派遣詐欺にあった〜本当にあった派遣詐欺経験談〜
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私は耳を疑いました。
岡山の言葉が頭の中をこだまします。
研修期間は半年ではなかったのか？約束が違う！
そう私は訴えましたが、初めから期間は一年だったとそう言うのです。
入社の時にもらった書類を再度確認しましたが、
・研修期間の報酬関連
・その期間はレジュメの従業員であること
・派遣先企業では短期で戻る予定であることは口外禁止である
・グローバルステップに戻る際は、レジュメから後任の手配が行われる
・それまでは待つこと
と言った記載があったものの、「研修期間」に関する記載はありませんでした。
なんて事だ。
私は絶望しました。
こんなものにサインをしていたなんて。
怒りよりも、情けなさと申し訳なさで涙が出てきます。
今まで、いろいろな経験をしてきて、数数の業務をこなしてきたことなど、なんの経験にもなっていなかったのか。
そもそも雇用契約書でもなんでも無いこんな紙切れに、名前を書いたことで縛られるのか。
重要なことは何も書いていない、こちらが不利になるようなことしか書いていない紙によって。
ここにきてやっと「再転職」の選択肢が出てきます。
納得のいかないことばかり起こり、レジュメへもグローバルステップへも信用できない状態で、この状態を続けることはできない。
しかし、それと同時に大きな不安感にも襲われます。
「果たして、再転職はうまくいくのか？」
前回の転職でも、相当困難だった。
それから約半年が過ぎ、年齢も一つ上がった。
この状態から転職活動をして、採ってくれる企業があるのか？
もしかしたらまた同じ目に合うかもしれない。
その不安と恐怖から、再転職の一歩の決断を躊躇してしまっていました。
この時点で、グローバルステップとレジュメも術中にハマってしまっていたのかもしれません。
いても経ってもいられず、同期に相談しました。
すると、同期もやはり同じ事を言われ、同じ思考を巡らせていたのでした。
そしてこう言ったのです。
「半年がんばったんだから、もう半年がんばってみよう」と。
しかしこんな不安感の中で、そう言える同期の神経も分からなくなっていました。
なぜそんなふうに言えるのだろう。
まだ若いから余裕があるんだな。
いや、先の安定が約束されているのか。
もしかしてグルなのか？
ただひたすらに疑心暗鬼になりました。
そして、私はもう一度信じて半年間頑張ろう。と、
その時に取るには一番の悪手で、一番楽な選択肢を選んでしまうのです。
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